OMOTE 3D SHASHIN KAN

2012/10/23

クリエイティブラボPARTYとしてはじめての個展である「オモテサンドウシャシンカン」は、七五三、成人式、結婚など、家族の肖像をフィギュアというカタチで思い出として残していく試みです。
表参道EYE OF GYREにて2ヶ月間ポップアップショップを開き、一般のお客様の3D撮影+フィギュア製作を行いました。

3Dスキャナで、人物をスキャンして、3Dプリンターで出力する。出来上がりのフィギュアはあなたそっくり、というかあなたそのもの。わかりやすいし面白い。

ところが、逃げ出したくなるぐらい大変で辛かった。
カンタさんの記事とかは当時の内容がとってもよくわかる。

なんというか、豪華客船だよーって言ったのに、実はその客船は手漕ぎ。しかも漕ぐのは自分。みたいなことだった。
この頃はやよい軒の〝ご飯おかわり自由〟ぐらいしか良い事がなかった気がする。


手漕ぎ部分についてだが、
前提として、この時使っていたスキャナは本来動かない無機物のデータを取るようにできている。
じっとしてと言ったって、人なのだからちょっとずつは動いてしまうのだ。撮影中に腕などを動かしてしまうと、アシュラマンのようなことになる。これを人力で修正しないといけない。これが一つ。

もう一つはテクスチャ。3Dスキャニングと同時にフラッシュ付きで写真を連続撮影していくのだけれど、フラッシュをたくのだから当然影ができてしまう。そのままのテクスチャデータはびっくりするほど真っ黒なのである。
これをまた人力でチクチク直す。

この2点がやたらと時間がかかる。 それを中村大祐を中心とした超優秀な制作スタッフでやりきったわけだ。
(制作スタッフはツイッターで募集したぐらいなのだけれど、ありえないぐらいみんな優秀でした。)


まーでも、これからの未来は上記のフローも必要なくなると想像している。
ブレたデータの補完機能はスキャナ側のソフトウェアに実装可能だろうし、SONYが出したカメラみたいな、いけてるイメージセンサーが搭載されればフラッシュなしでの高品質テクスチャも撮れる。あとは、それを高解像度で出力できるプリント素材(多分今も石膏ベースのものが主流)が登場すれば、もうほんと気持ち悪いぐらいにそれは人にしか見えなくなるだろう。
南くんの恋人状態間違いなしだ!!!!

そこのあなた!未来は明るいですよっ!